20010年度のゴールデンウィーク恒例のイベントキャンプは、久し振りの奈良観光と「平城遷都1300年祭り」への参加です。そして!第二段階は親父の代参でお伊勢さん詣で、家内安全、夫婦円満、無病息災と、欲張ってお願いしてきました。・・・(^ _ ^ )
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● AM08:00・・・本日は、「明日香村」から「室生寺」へ向かいます。
早いもので、奈良に来てもう既に3日目なんですね。
「道の駅宇陀路大宇陀」のある「宇陀市大宇陀区」は、奈良県の北東部の国道350・166号線沿いの、もうお隣は「東吉野村」という街道の要所にあり、雄大な自然や古い街並みが今も豊かに残っている高原の町です。
夕べは国道沿いの道の駅ということもあり、ある程度の騒音は覚悟してたんですが、さすがに夜は静かでしたねぇ〜!いつになく、ぐっすり寝むれました。
夕食後のひと時に、隣り合ったハイブリットのエスティマに乗られている同じぐらいの歳のご夫婦と知り合いましたが、最後に「失礼ですけど、車を見せて頂けますか?」と、キャンピングカーに興味津々のご様子でした。
念入りに見学した後に「憧れですよねぇ〜欲しいんですけど、お高いんでしょ?」と、お話をされていたので「そちらのエスティマと、ほぼ同じ様な値段で買えますよ!」って、営業しておきましたよ!「田代さん!」(^_^ ゞ
昨日はもの凄い混雑の中、「長谷寺」に行って来たというそのご夫婦は、そのエスティマで「西国三十三箇所を訪ね歩いて」いるんだそうですが、平成22年の5月31日までの期限で一千年来初めて全札所が揃ってご本尊の御開帳を行っているんだそうです。
素晴らしかったという「牡丹寺として有名な長谷寺」ですが、今日、明日香村から室生寺に向かう途中で時間的に寄る事が出来たら行ってみようと思います。
下の写真は「道の駅宇陀路大宇陀」の国道を挟んだ向かい側にある「宇陀市大宇陀区」の「旧街道の町並み」で、ゆっくり歩いて30分ぐらいでしょうか、古い建物を皆様頑張って良く保存されてます。
古い家を慈しみ保全修復しながらの生活は、さぞご苦労なことと思います。
そのご苦労に少しでも報いる為に出来る旅人の義務は、お土産等の買い物とゴミを置いていかない事!我が家もホンの少々お役に立ちたいと、「いせ弥」さんで奈良一の奈良漬と吉野葛をお土産に買って「宇陀路」を後にします。
● AM10:00・・・「明日香村」へ、やって参りました。
さて本日は、午前中に「明日香村」、午後は「室生寺」へ移動しようと思います。
一口に「明日香村」を観光しよう!といっても、じっくりとその歴史と向き合っていたら何日居ても足りませんので、大急ぎですが約半日、ざっくりと美味しい所だけ見学しようと思います。
「奈良県」を南北に走る国道169号線と近鉄飛鳥駅の東側の数キロ四方に「国営飛鳥歴史公園」があり、全体を大きく「石舞台地区」「祝戸地区」「高松塚地区」「甘樫丘地区」と、四つに分けられます。
私達は先ず「国営飛鳥歴史公園:石舞台古墳」から見学開始です。
「飛鳥寺」を中心とする「飛鳥京(飛鳥マップ参照)一帯」 を自転車で回ろうとすれば、膨大な時間と体力が必要になることが判明しましたので、今回はキャンピングカーで走り回ろうと思います。
先ずは、最も混雑が予想される「石舞台古墳」から見学しようと思いますが、なんとガラガラで余裕の駐車場は料金が一回¥500円で、石舞台の拝観料が¥250円となってます。
私達はゆっくりできませんが、段々になった広〜い芝生の公園は、家族連れで賑わってます。出来れば急ぎ旅ではなく、お弁当を持って日がな一日ゆっくりしたい所ですね。
「明日香村」村内の道は概ね狭い所が多いです。同じコースで巡っているのか時々巨大なアメ車の方とすれ違いますが、運転は結構大変かもしれません。
次に向かったのは「キトラ古墳」ですが、現在ここは発掘調査中で、観光出来ないようです。「高松塚古墳」「高松塚壁画館」「飛鳥歴史公園」、この辺りは駐車場が狭い!です。お気を付け下さい。
石舞台古墳は、飛鳥歴史公園内石舞台周辺地区の中央に位置するわが国最大の方形墳で、昭和8年から10年にかけて行われた発掘調査で30数個ある岩の総重量は約2300トン、特に天井石は約77トンとかなりの重量があることが分かった。
7世紀初めの創建当時はあっただろうとされる墳丘の盛土は現在全く残っておらず、巨大な両袖式の横穴式石室が露呈しているという独特の形状であることが分かりました。
天井石の上面が広く平らで、まるで舞台のように見えることから、その昔、月の夜に狐が女に化けて石の上で舞を見せた話や、この地にやってきた旅芸人がこの石の上を舞台に使ったという話もあり、古くから「石舞台」と呼ばれて親しまれていますが、これは舞台ではありません。
被葬者は明らかではありませんが、研究が進み現在では7世紀初頭の権力者で、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓ではないかとされてます。
更に詳しい情報をお知りになりたい方は、こちらへどうぞ!
● AM11:00・・・「岡寺」へやってまいりました。
「岡寺」の御本尊である「如意輪観世音菩薩」は、重要文化財に指定され、現存する塑像(土で出来た仏様)としては現在最大級の大きさと云われ、日本三大仏の一つともされてます。
また、「西国三十三所観音霊場」の「第七番札所」にもなっており、「厄除け観音」としてもたいへん有名なんだそうです。
ご覧の写真の様に、このゴールデンウィーク期間中は境内にある約3000株の「石楠花:シャクナゲ」が丁度みごろとなり、鮮やかなピンクの花が競って咲いてました。
他にも「牡丹」「つつじ」「樹齢500年のサツキ」など、良く手入れされてますし、小高い岡山の麓に立つ境内からの眺めも抜群です。
また、この時期幸運にも「平城遷都1300年」を記念して、通常は非公開の明日香村で建物として唯一重要文化財に指定されている「書院の室内」が「特別公開」されてました。
開山堂修復時に発見された「涅槃図(ねはんず)」や「屏風絵」などの寺宝展が同時に開催されていて、檀家さんでしょうか、ボランティアの方の手馴れた名調子が旅の気分を心地良く盛り上げてくれました。
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さらに「西国三十三所結縁御開帳」として、普段一般には公開していない内々陣の本尊脇にある扉が特別に開扉され、側から日本最大の「塑像・如意輪観音坐像(重文)」が特別に拝観できるようになってました。
・・・ ちなみに、「岡寺」が発表する厄年の一覧を記しておきます。( ● 丸は大役の歳だそうです。)
■ 男の厄年
○ 2 才 ○ 7 才 ●13才 ○17才 ○22才 ●25才 ○29才
●41才●42才
●43才 ○49才 ○57才 ●61才 ○72才 ○85才
■ 女の厄年
○ 1 才 ○ 9才 ●13才 ●19才 ○22才 ●32才 ●33才
●34才●37才
●39才 ○45才 ○49才 ○57才 ○63才
だそうで、これに前役だとか後役だとかが加わると、どうなるんでしょう?殆んど毎年役が来ることになります。
どうですか?・・・あなたは厄年が気になりますか?・・・(^_^ ゞ
● PM12:00・・・「飛鳥資料館」までやってきたら、丁度お昼です。
「飛鳥資料館」の真ん前にあるので、ここが資料館の駐車場かと思って入って来てしまいましが、どうやら駐車場の経営者が違う様で、こちらは食堂の様でした。 まっ、ついでと言っては失礼ですが、この食堂の名物と言う「とろみの効いたうどん」を頂ましが、結構美味かったです。
「飛鳥資料館」では「キトラ古墳壁画」についての最新の研究成果が紹介され、陶板による「壁画」の複製が展覧されてました。また、「四神」である東の青竜、西の白虎、南の朱雀、北の玄武に関する資料の展示や、パネル開設などが合わせて行われています。
詳しくは「飛鳥資料館の公式ページ」をご覧頂くとして、「飛鳥:藤原京」の模型を始めとする展示の素晴らしさは、何でこれが無料なの?と不思議なほどでした。
「キトラ古墳」の展示などは、まさに!先日終わったNHKの韓流ドラマ「大王四神記」の世界そのもので、改めて朝鮮半島と我が国の深い関わりを考えられずにはいられませんでした。
ということで「飛鳥寺」などもう少し「明日香村」を巡るか?「長谷寺」へ寄って盛りだと云う牡丹の花を見てから次の目的地である「室生寺」へ向かうか?少し迷いましたが、奈良の見処の観光はまだまだたくさん残っていますので、また来ればいいじゃん!ということにして、先に進みます。
「明日香村」を後にして再び「桜井市」に入ります。国道165号線に出て10数分走ると「長谷寺」の入り口が見えてきました。しかし、とんでもない事です。駐車場が何所も満車で、係りの人は運転手の私と目も合わせてくれません。
ようやく愛想の良さそうな人と目が合いましたが、残念ながらバッテン・サインを出してます。「何処にも止められないのですか?」と、聞いてもダメダメ!シッシッ!という感じです。仕方ないですねぇ〜・・・
差別だ!偏見だ!とブツブツ文句をいいながら、諦めて当初からの目的地「室生寺」に向かいます。
● PM15:30・・・「室生寺」の門前町に着いた様です。
「長谷寺」の入り口から国道165号を暫く行くと、昨日お世話になった「道の駅宇陀路大宇陀」方面へ行く国道370号と、今晩お世話になる予定の「道の駅御杖」方面に行く国道369号「伊勢本街道」との追分の辻に出ます。
今日は「室生寺」へ寄りますので、近鉄大阪線に沿ってもう少し先まで行きます。右下に「室生湖」が見えたら「室生川」に沿って右折なんですが、カーナビで「室生寺」までのルートを見ると、この道からではなくこの一つ先の道の方がカーブが少なくて良さそうです。
午後3時半、最後のトンネルを抜けて少し戻る様に進むとやがて「室生寺」の門前町に出てきたようです。

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観光バスが数台入っている大きな駐車場がありましたので、駐車をお願いしましたが、大型バスのスペースに駐車させてくれたにも関わらず料金は¥500円、さらに「ここに置いた方が出やすいから!」と、一番いい場所へ置かせてくれました。
いつも虐げられているだけに、親切にされると実に嬉しいです。お土産でも売っていればシコタマ買い物をするんですが、ありませんでした。
犬は連れてっても大丈夫ですよ!って言われましたが、「奥の院」のある「御影堂」までは、かなりの階段登りらしい。
山形の「山寺」ではリュックに背負ったり歩かせたりとかなり大変だったので、今回はお留守番して貰うことにします。
平成10年に台風の影響の倒木で大きな被害を受けたという「五重塔」は、その2年後の平成12年には修復されたようです。拝観料は¥500円です。
お土産屋さんや宿坊のある門前町を抜けると、「室生川」に掛かる鮮やかな朱色の太鼓橋が見えてきます。
一歩ずつ踏みしめて橋を渡るとそこはもう、「女人高野の結界の中」へいよいよ入って来たというピリッとした感じがします。
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「本坊」の前を右に曲がり、「仁王門」を潜ると左手に「バン字池」があり、緩やかに鎧坂の石段が見えてきます。紅葉の時期はこの辺りが絶好の撮影ポイントになるとのことです。
奈良時代末期の創建と云われている「室生寺」は、厳しく女人禁制を強いた真言宗の総本山である「高野山」に対し、女人の参拝を認めていたことから「女人高野」と呼ばれている。
従って、「その石段も着物を着た女性でも楽に登れる様にと、幅も狭く勾配も緩やかになっている。」と、いうから親切ですね。・・・(^_^ ゞ
「鎧坂」を登るにつれて見えてくるのが「金堂」で、ぐるりと回廊を廻って拝観出来るようになってます。更に階段を登り、本堂の左側から石段を見上げると弘法大師が一夜で建てたとの伝説が伝わる真新しい「五重塔」が見えてきます。
総高約16メートルと、屋外の「五重塔」 は最小らしいが、ご覧の様に非常に美しい塔です。まっ、多くの人はここで記念撮影をして引き返すらしいんですが、我が家では何所でも頑張って「奥の院」まで行くことにしている。
私達もこういう趣味の人間ですから、色々な神社仏閣の「奥ノ院」と云われている所まで行って来てますが、どこでもそうなんですが、上から降りてくる人はみんな幸せそうないい顔をしているんですね。
やはり、成し遂げた!と云う充実感が顔に出ているのだと思う。
後もう少しだと思うが、この辺りから勾配が強くなっている。
右上の写真は樹齢数百年の原生林に囲まれた「無明橋」と云われている辺りですが、石楠花(シャクナゲ)が見事に咲いて修行者を慰めてくれます。奥の院まではあと一息!です。
ご覧の写真でお分かりの様に、着物を着た女性でも云々は嘘!更に勾配が強くなってきている。
始めの内、あまりに勾配が緩いのと幅が狭いことから一段おきに登っていたのが今になって膝に効いてきた様です。
滴る汗を拭きながら、約四百段あるといわれている階段を登りきると、「奥の院」と呼ばれている「御影堂」に辿り着きます。
まっ、神社仏閣数々ありますが、千段前後の階段を登って奥の院へという機会は良くありますし、そこに毎日通勤されている職員の方、そこへ荷物を運び込む強力の方のことを思えば観光でお参りするのは自分の為だけです。どうって云う事はありませんね。
それら1000段クラスに比べれば、ここの400段はやはり女人の山といえるでしょうが、盆地平地にお寺の多い奈良の中で、車で来た我々とは違い昔は徒歩が当たり前です。
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ここに来るまでが大変です。「室生寺」は自然と一体になれる魅力あふれるお寺といえるでしょう。
さっ、大したことのない山だと馬鹿にして登って来たので、少し膝が笑ってます。気を付けて下りましょう。
● PM17:30・・・「道の駅:御杖」に現着です。・・・4泊目・・・

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随分長い時間過ごしていた様な気がしましたが、「女人高野:室生寺」に居たのは筈か1時間程だった様です。
午後4時半、「女人高野:室生寺」での予定をすべて終了して、本日の宿泊予定地である「道の駅御杖」に向けて出発です。
「室生寺」を出てから県道28号を更に南下すると、横を流れていた「室生川」は「胎の川」と名前を変えます。
やがて国道369号「伊勢本街道」に突き当たり、左折して「松坂」方面に暫く走ると「曽爾村」を抜けて「三重県」との県境「御杖村」に入ります。
いやぁ〜!ホンと、深い山ん中です。実は、翌日気が付くんですが、先日、カーナビのDVDが結露したらしく調子が悪かったんです。
それで、クリーニングして差し替えたんですが、その時にいろんな登録設定が一旦リセットされてしまったらしく、大型車登録ではないまま、走リ出してしまいました。
ここから始まる「伊勢本街道」はキャンカーで行く様な道ではなかったんです。この一本南側にある国道166号(和歌山街道)が正解!だったようです。
「室生寺」から約1時間、まだ明るい内に本日の宿泊地「道の駅:御杖」に現着です。もう既に隣の駐車スペースのタウンエースの後ろでは椅子テーブルを出して二組のご夫婦で宴会が始まってました。
「お風呂からあがったら、ご一緒に如何ですか?」って言われちゃいました。
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「御杖温泉:姫石の湯」は、アルカリ性単純泉、いわゆる「お肌つるつる!美人の湯!」って、やつですね。奈良県の温泉はこの種類が多いようです。じっくり温まったら宴会かぁ〜・・・ (^_^
ゞ
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