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<< 2004年8月12日(木曜日)〜16日(月曜日)の4泊5日 >> |
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● 加茂湖のほとり、「道の駅:芸能とトキの里」 さて、今日はいよいよ佐渡の旅で最大?のイベント!「いこいの村まつり」の日です。 最終的に明日の午後には小木の港へ着いているようにしたいんですが、同じ道を通らない一筆書きのようなコース取りはなかなか難しいですね。なんたって、狭い所は観光バスが引き返すくらい狭いんですから、たいして幅の違わないアメ車はつらいんです。 さて、本日お訪ねする予定の「いこいの村まつり」の会場は、前浜の多田(おおた)港という所で、だいたい3時頃までには着きたいと思ってます。
道を隔てた真ん前に「本間家能舞台」があり、 駅舎内では佐渡の名産品・特産品の販売所や壮大な加茂湖を眺めなが ら食事が楽しめる「展望レストラン」、そしてなんといっても能の伝統を伝える「佐渡能楽館」などがある。 「佐渡能楽館」 ではお客さんが集まりさえすれば「薪能:道成寺」をロボットが演じて見せてくれる仕掛けになっている。ロボットが演じているとはいえ、金山のそ・れ・とは比べ物にならない程その仕上がりは美しく、ロボット仕掛けといっても音響と共に舞台から伝わる迫力はとても機械仕掛けとは思えない素晴らしく感動ものです。 日程の都合でどうしても本物の「能舞台」を見れない人はぜひここで ロボットの演技をお楽しみ下さい。 この道の駅はとても見所が多く、ゆっくりと加茂湖周辺の散策までしていたら随分時間 を取られてしまった。両津から新穂、畑野と通って島の反対側に出よ うと思っているが、いや〜すでに10時を過ぎている。
● 真野町 「阿仏房妙宣寺」 歴史の古い佐和田町、金井町、畑野町、真野町は、戦争の被害に遭わなかったらしく江戸時代に建てられた由緒あるお寺や塔がそこかしこに現存していている。
観光バスが5〜6台は置けそうな駐車場と、今にも朽ち果てそうな2〜3軒のお土産屋さんがある。駐車場の一角に車を止めて歩き出すと、反対方向からいきなりガーっと観光バ スが突っ込んできた。 「危ないなぁ〜!・・・乱暴な運転手だなぁ〜!・・・」と、ブツ ブツいいながらそれほどきつくない石段を上がると、如何にも歴史が有りそうなカヤ葺屋根の立派な山門が見えてきた。 山門を潜るとすぐ右手に五重塔の姿が見えてきましたが、大きさは池上本門寺の五重塔より幾分小さめといった感じでしょうか。追いかけて来た市内観光の一団の先頭に例によって旗を持った大きな声のガイドさんがいる。折角ですのでマニュアルを読んでいるような説明に聞き耳を立ててみた。
現在の本堂や庫裏等の建物が建立当時のままかどうかまでは説明がなかったが、太さ5〜60cmはあろうかという大黒柱や梁は「今これだけの建物を建てようと思ってもこんな材料はとっても集まらないだろうなぁ〜!」と、見学に訪れていた大工さん?たちが言っていた。
● 真野町 「佐渡国分寺:瑠璃堂」 次に訪れたのは、妙宣寺から5分とは慣れてない国分寺というこれまた歴史のありそうなお寺なんですが、どうやら我々は観光バスの観光ルートを逆に廻っているらしい。 私達がこのお寺に到着したのと同時に反対方向の妙宣寺の方向へ観光バスが出て行ってしまった。ということで、どうやらここのお寺ではガイドの恩恵に与れそうにない。 このお寺も先程の「阿仏房妙宣寺」同様に、それほど高くない石段を上がると茅葺屋根の立派な山門(仁王門)があり、山門をくぐった参道の奥にこれまた如何にも古めかしそうなお堂が見える。 2〜300メーターの距離のある苔生した参道は、蝉の声と笹の葉の擦れる音以外全く何の音も無い静寂の空間になっていて、いきなり丁髷を結った侍が現れてもなんら不思議ではないし、違和感もない。 後で調べて分かったことですが、このお堂は「瑠璃堂」といい、延宝七年(江戸時代初期)の建立で、堂の脇にある手水鉢の台はかつてこの近くに在った佐渡国分寺七重の塔の礎石を半分にしたものだという。ふ〜ん
● 真野町 「真野御陵」 国道よりも気持ち良く広げられた観光道路を更に逆方向に進むと、「アルコール共和国」という看板が見えてきた。 「さあ・・・寄って行こう!」と、駐車場の方へ目をやると、係りのおじさんが笑顔でバッテンを作っている。どうやら駐車場はイッパイで入れないということらしいが、ここで言い合っても腹が立つだけなので、ここは後にしてこの先の「真野御陵・佐渡歴史伝説館」の方へ行ってみる。 「真野御陵はこちら ⇒」の案内板の通り進んでゆくと、どうやら道はここで行き止まりになっている様で、先程とは大違い10分の1も埋まってない大きな駐車場が待っていた。 なにやら上り坂が見えたし付近の様子が分からないので、しっかり歩ける格好で行くことにする。 この辺りにはお土産屋さんや小さな食堂が何軒かあるが、ちょうどお昼だというのに店の中には2〜3人のお客さんしか見当たらない。 観光説明の看板に書いてあったが、この「真野御陵」という所はいうなれば火葬塚ということらしい。ここに来る途中にあった「真野宮」が、この真野御陵で火葬された順徳天皇を奉った神社になっているそうです。
● 真野町 「佐渡歴史伝説館」 「真野宮」 の隣にあるのが「佐渡歴史伝説館・おもしろロボットミュージアム」で、ここはインターネットで佐渡の情報を集めている時にどのページでもお勧めの場所!として紹介されていました。 相川の金山でもそうだった。道の駅:芸能とトキの里でもそうだった。そしてここ、「佐渡歴史伝説館」でもまたロボットショーを延々と見せられることになる。
おまけに何処を見学しても最終的に同じ土産物がずらりと並んでいるお土産コーナーに通されて、これでもか〜!これでもか〜!とお土産を勧められる。 たまりかねてレストランに逃げ込んでみたものの、これじゃ〜多分「名物に美味い物なし!」かと期待はしてなかったが、ここのレストランはまあまあ、これという名物がある訳ではないがどれも美味しかったです。
● 「梨の木地蔵」 に寄って、赤泊へ!小佐渡越え 今日は3時頃までに前浜の多田という港まで行きたい。先程パスしてしまったた「アルコール共和国」ですが、ここもゆっくり見てみたい場所なんで大佐渡のドンデン高原などと共に次回来た時の楽しみに取って置く事にして、真野町を後にすることにした。 真野から多田の港へ行くには畑野まで戻って山越えする方法が近道でしょうが、道が狭そうです。地元の人に聞いた限りでは、我が家の車でこの道を行くのは少々危険!とのこと。ここは、やはり少し遠回りしても安全第一で、赤泊経由で多田へ行く方がいいと言う。 『 それじゃ〜・・・ 「梨の木地蔵」 に寄れるねっ!』と、なぜかカミさんが喜んでいる。 「身代わり地蔵」というのは日本全国あちこちで見かけるが、子供の病気や平穏をかなえてくれる仏様で、願いのかなった親達がお礼に身代わり地蔵をこしらえてここに奉納したのが始まりだという。 誰が数えたのだろうかその数今や何万となり、写真のように地蔵堂の周りは可愛らしいお地蔵さんで溢れている。 可愛いお地蔵さんはいいんだが、この地蔵峠からいきなり道幅がせまくなってきた。観光案内の地図によると狭い所は確か無かった筈だがいいかげんで困ったもんだ。 崖崩れでもあったのか、静平から川茂間が工事中で迂回させられた。「大型車 ⇒」の案内板に沿って走っているが、ここの道は前から自転車がきても交わせない程狭い。 「大型車 ⇒」の案内看板があまりにも大雑把で、慣れればいいんでしょうが初めて通る運転手にとっては少々心細い道です。これではちょっと道に迷うかも知れない。 心配していると、やがて道は走り良く広い道になり、山を降りて赤泊の港へ突き当たるとトイレと駐車場の付いた小さな公園がある。万が一多田地区でキャンプできない場合ここまで戻って来れば大丈夫と、一応チェックしておいた。
● 「いこいの村まつり」:鬼が呼ぶ・夜叉が舞う・「佐渡海洋薪能」 10、いこいの村まつり風景(削除) 「さあ、多田へ行こう!」 と、前浜の海岸を走り出しましたが、本当にここの道は狭いっすね。それも地元の人がビュンビュン飛ばしてくるから怖くてしょうがない。 こういう海岸沿いの狭い道は海の中に橋を掛けるか崖の内部にトンネルを掘るとかしない限り、観光バスがゆうゆうと通れるような安全な道にはならないんでしょうね・・・(^_^ ゞ 赤泊からおおよそ15分ぐらいで、多田の港に着く。最近始めた海洋深層水の大きなプラントが目を引きますが、これは年間を通して観光で大勢の人を呼べない海沿いの地域興しにはもってこいの産業かも知れないですね。 港で開催される今回のお祭りイベントの、ちょうど中央会場と思われる場所の広場に遠慮なく車を突っ込んでみた。誰かに何か文句を言われる事を期待していたが、皆さん自分の持ち場の仕事をせっせとこなしていて、誰も振り向いてもくれない。 仕方ないので「すみませ〜ん!」「こんな車置くところありますか〜?」と、窓を開けてどなってみた。 タイミングよく振り向いてくれたお兄さんに、わざわざ東京からこのお祭りを見に来たというと、忙しそうな仕事の手を休めて 「次を曲がってその先を・・・・」と、駐車できる所を教えてくれているが、良く分からない様な顔をしていると、「後ろからついてきな!」って、一台の軽トラがやってきた。 お祭りの間は(そうでなくても)車はどこに置いても平気だからと言っていたが、車の中でそのまま泊まるというと、「こっちの方が静かだと思うよ!」ということで案内をしてくれている。有り難い。これでやっと落ち着くことが出来そうだ。 案内された駐車場でうとうとしていると、3時半頃だったでしょうか?突然!「ド・ド・ト゛〜ン」という花火を合図に、いよいよ!「いこいの村まつり」が始まった様だ。 なんといっても今回佐渡に来た目的の一つがここで行われるお祭りで、世界唯一の海上に設えた能舞台、「鬼が呼ぶ!夜叉が舞う!島の盆、佐渡海洋薪能」という訳なんですが、焚き火の映える夕暮れまではまだまだ時間がある。
そのまま猟師の家に一泊して翌日笠取峠を越えて長谷の観音を拝み配所である新穂の満福寺に入ったとされている。その「能」の大成者「世阿弥」の漂着の地として縁のある多田地区ならではの大イベントだそうです。 お祭りのプログラムとして、この「能」があることを除けば平凡な村まつりという感じがしないでもないですが、どっこい!そうではないのが佐渡に伝わる伝統郷土芸能 「鬼太鼓」 である。
やっと少し夕闇が迫り、祭りの雰囲気を盛り上げてくれる時間帯になってまいりましたが、プログラムはいよいよ地元芸能の 「華」 が登場します。 歌手の卵(ひよこ?)の高橋久恵さんの歌や子供会のヨサコイ踊り、佐渡民踊・舞踊・剣舞、そして地元ならでは本場モンの 「佐渡おけさ」が披露され、海上舞台を盛り上げます。 さらに、年に一度みんなが帰って来るだろうからと、このお盆の時期に「成人式」を執り行う自治体も多い。
出し物は「山姥」です。長くなりますので演目の説明は差し控えますが、鳥肌の立つような素晴らしい時を過ごすことができました。感謝・感謝です。
先祖の供養やお祝い事のお礼など、打ち上げる花火の理由は様々ですが、ホンと手作りの自分達のお祭りという感じです!・・・感謝しながら見せて頂きました。
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