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でっかい道!大いなる北海道!1988 くるま旅!

<< Camping-Car Touring Vol 3.大雪山〜野付半島 >>

⇒ 大雪山国立公園・黒岳 ⇒ 小函・大函・石北峠・北キツネ村:昼食 ⇒ 瑠辺蘂 ⇒ 北見
⇒ 美幌 ⇒ 女満別:入浴 ⇒ 8月3日 網走湖畔のキャンプ場?(泊)
⇒ 網走監獄・網走刑務所見学 ⇒ オホーツク流氷館見学:昼食 ⇒ 小清水原生花園観光
⇒ 斜里町 ⇒ 知床半島 ⇒ 野付半島観光 ⇒ 標津町
⇒ 8月4日 野付風連道立自然公園尾岱沼青少年旅行村 (泊)
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HOKKAIDO CAMP-TOURING REPORT vol.3


層雲峡・大雪山国立公園・黒岳(朝)

私は、霊感などというものは持ち合わせていないし信じてもいないが、今日は朝から何か神秘的な妖気みたいなものを感じて、朝早く目が覚めてしまった。
我々は今!大雪山国立公園の懐に居る。何かを感じて早起きししてしまったのは、どうやら私だけじゃなかったらしい。
不思議な顔をしている佐伯さんと顔を見合わせて、「なんが不思議な山の気みたいなものを感じて起きてしまった。」 と言ったら、「そだね〜!」 って、言っていた。
さて、我々を層雲峡温泉街の中心部から大雪山系の一つ黒岳の五合目迄運んでくれるロープウエイがある。
ガスってて、壮大な景色が見えません。
「何とかと煙は高い所に上がりたがる! 」 といいますが、本日は早速100人乗れるという大型のゴンドラに乗り込むことにした。
さすがに標高が高い分、ゴンドラからの眺めもすこぶるいいが、山頂駅からの眺めはさらに素晴らしく、目前に黒岳の山頂がすごい迫力で迫り、遥か眼下の樹海の底に連なる渓谷の断崖と大いなる北海道の大自然の雄大さを堪能できる。
 
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8月3日 層雲峡〜網走湖キャンプ場?(泊) HOME


冬場はスキー客用のものだろうか?、ここから更に山頂に向かってもう一本リフトがあります。ですが、そのリフトの下には長〜い行列が出来ていてとても時間がかかりそうです。まっ、この霧じゃ上がっても期待したほどのロケーションは望めそうにないので、ここは時間の関係もあるし、あきらめて山を降りることにした。
温泉街のお土産やさんの店先には、キタキツネの剥製が(あまり清潔そうでない)置いてあり、おととい昭和新山で野生の本物を見たばかりの子供たちは、頬ずりをしたり抱きかかえたりと大喜びでした。


小函(こばこ)・大函(おおばこ) 〜 石北峠へ!

さて、ここから国道39号線は景勝の地、小函、大函、という石狩川の暴れるような流れに抉り取られて出来たスケールの大きな峡谷の間を縫うようにして走ります。
両岸の岸壁のほとんどが、柱(角材)を整然と並べた様な、柱状結石?といったかな?見事な(いつも表現が下手ですみません)断崖絶壁が延々と続いている。
同じ様な石は伊豆の石廊崎でも見られますが、そのスケールは遥かに違います。


キタキツネ村(昼)

ここより、我々は網走方面へ向かうつもりでいますが、国道39号線は石北峠を越えると、直線の長ーい下り坂が、留辺蕊、北見、網走迄、延々と続きます。
話し(無線)も飽きていたところに、さっきから 「キタキツネ村⇒」 という赤い文字の大きな看板が度々目に飛び込んできている。
これだけ続くと看板の効果というのは凄い!
宣伝効果はテキメンで、「昼食を兼ねて、見学しようよ!」 と、子供達の意見が多数を占めてきたので、何かいやな予感がしないでもないが、「まっ話の種ですから〜!」 と、寄っていくことにした。

主役はいつも子供達です。

このお店がまた実に面白い。入り口から店内はごく普通の食堂とお土産やさんのスタイルなんですが、裏庭に回ると50匹ぐらいのキタキツネが放し飼いになっている庭がある。
ここを見学するには順路が指定されていて、先ず始めに放し飼いになっているキタキツネの居る(あまり清潔ではない)庭の中を歩いて行く。
ミンクや銀ぎつねといった恐らく毛皮を取るのが目的であろうと思われる動物たちも檻の中で飼育されていて、一通りそれらを見学し終わると出口はお土産コーナーへとつながっているという訳だ。
仕方なく子供達にねだられた品物を2〜3個買ったが、係員に 「 しぼりたて牛乳の無料サービスです。どうぞ!どうぞ!」 と急かされて食堂のテーブルに座らされた。
牛乳の無料サービスは看板に書いてあったが、別にここで食事までしなくてもいい。
しかし、タイミングというのは恐ろしい。「ご注文は何にしますか?」 と聞かれ、「エ〜と・・・」 と悩む自分が情けない。仕方なくそのままここで食事をする事になってしまった。
とまあー、実にうまい具合に客を流す筋書きが出来ているのだ。
本州の観光地と違い、観光シーズンが極端に短い北海道では仕方ないんでしょうね。
実に商魂たくましい。脱帽でした。


瑠辺蘂・北見・美幌・女満別・網走湖

今日は、午後から楽しみにしていた網走の監獄を見学する予定だったんですが、思わぬ所でつまらない時間を取られてしまった。遥かに続く原生林の中を、大いなる北海道の大自然の姿を充分に味わいながらも、とにかく、ただひたすら今日は良く走る。車の調子もい〜様だ。何たってずーっと下り坂ですから!・・・(^_-)
北見から美幌、女満別と来ると、辺りはもう薄暗くなってきた。
国道39号線の網走の町に入る手前に 「網走湖」という周囲20〜30キロ?ぐらいの、さほど大きくない湖がある。
ここいら周辺にも温泉がたくさんあるらしく、とにかく北海道では温泉には不自由しない!
国道沿いに簡易保険の保養所の看板を見つけたので、ここの温泉に入れてもらうことにした。勝手に決めているようだが、北海道ではだいたい何処でも頼めば快くお風呂を貸してくれる。

調子に乗って 「駐車場でキャンプさせて?」 と頼んだが、・・・
「それは勘弁して下さい。」 と、丁重に断られた。(当たり前だよねー)


8月3日 網走湖キャンプ場?(泊)

お風呂から上がるとポツリポツリと雨が落ちて来た。何処かで早くキャンプしなければいけないと先程の網走湖の湖畔に降りてみたが、何と!ここにはキャンプしている人が大勢居る!!
たしかここはキャンプ場じゃない筈だ。しかもキャンピングカーではなく恐らく地元の人達だろうテントキャンパーである。
我々も勝手に 「ここにキーメタ!」 と、早速仲間に入れてもらい、キャンプの準備に掛かった。
辺りはもう真っ暗になってしまいましたが、そこはもうみんなベテランキャンパー!?暗闇の中、アッという間にキャンプの用意は出来上がります。

素晴らしい!網走湖、大好きになりました。

丁度良く雨もあがってくれ、調子のいいおじさんたちはたちまち地元キャンパーと打ち解けて楽しいキャンプ交流会となっていった。
( ^_^)/☆!乾杯!☆\(^_^ )
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8月4日 野付半島「野付風連道立自然公園尾岱沼青少年旅行村」(泊) HOME


素晴らしい!網走湖キャンプ場?(朝)

目が覚めてキャンピングカーの小さな窓から外を覗いて驚いた。
ここ!網走湖の眺めは日本一!
昨日、湖畔に着いた時はもう真っ暗で良く分からなかったが、ここにキャンパーが大勢居るのは当然で、「すっげー綺麗!」 と、思わずパジャマのまま外に飛び出して呆然と景色に見入ってしまった。
朝靄の広がる湖面には、漁をしているのだろうか?小船が浮かび、霞んで見える山々の向こうはこれから行こうとしている 「オホーツクの海」 なのだろうか、まるで墨絵か枯山水のようだ。

湖の美しさは、摩周湖と肩を並べる。

歌にもある、遥か彼方のオホーツクは、もう目と鼻の先である。「なんちゃって!柄にもなく照れる ・・・ (^_ ^ ゞ
とはいうものの、感傷に浸っている場合ではない。今日は、昨日行きそびれた網走刑務所に、見学に行かなくてはならない。


やって来ました!「ここが、網走監獄」です。

網走監獄です。

ここは、以前にテレビで紹介されているのを見たことがありますが、実際に現地へ来て色々と見学や勉強をしてみるとテレビでは見れなかった新たな発見や驚きが、たくさんありました。
例えば、監獄そのものよりもその施設にいた人々の事、つまり囚人達の事です。
説明によれば北海道の開拓、特に主な道内の道を切り開いたのは殆どが網走監獄の囚人たちであったという。話!
ここへ来る以前には全く想像も出来なかったことだが、重罪犯や政治犯、囚人達がヒグマや野生動物、寒さや飢えとと闘いながら開発の鍬をふるって道を切り開いてくれたんですね。
我々が北海道のこの素晴らしい道を西に東に自由に走れる事を改めて先人に感謝せずにはいられません。この施設を見学して本当に知って貰いたいたかったのは、そう言う人達がいたから、今の自分達があるよ!という事ではなかったんだろうか?・・・(^_-)-☆
途中、大倉さんが面白い話をしてくれた。網走番外地よろしく!もし我々が監獄に入っていたら、みんなそれぞれにどういうタイプの囚人だったであろうかと。
■ 山田氏・・・
コツコツと辛抱強く、くじけづに刑期を終わらせる堅実的な高倉健タイプの囚人。
■ 大倉氏・・・
繰り返し懲りずに脱獄し、最後には終身刑となる田中邦衛タイプの懲りない囚人。
■ 私は、というと・・・
看守や担当に媚び諂いゴマをすり、一日でも早く出所させてもらうという映画によく出て来る要領のいいゲストの悪役タイプ。
などと、皆さん他人の事は性格まで良く観察したり分析したりしているもんですね。

網走監獄です。見学できます。

公共の電波を使い、自分勝手なことをペラペラ喋りながら網走の町をでかい車を4台も連ねて我が物顔で走っていました。(地元ローカルの局長さん、お騒がせしました。)


オホーツク流氷館 (昼)

網走監獄の見学を済ませてから、近くに 「オホーツク流氷館」 という新しく面白い施設が出来たことを教わったので、行ってみる事にしました。

寒い!寒い!の連発!

その施設は、噂に違わずなかなか凄い施設で、流氷の出来る様子のスライド説明や貸し出ししてくれる防寒服を着て(下は半ズボン!)体験できる流氷の時期である零下20度の世界だ。
「毎年々冬になるとこんな気温の中で生活をしているなんて信じられない。」 と、子供たちは 「信じられない?寒い!寒い!」 の連発!でした。
例によって、ここでも施設内の見学が終わって出口から出ると、そこはお土産屋さんになっていて、その先は食堂へとつながっている。
結局、名物という 「蟹ラーメン」 なるものをご馳走になりましたが、これがまた豪快!だ。普通のラーメンの上に渡り蟹が一パイ!デーンと乗っかっている!
これを食べるのは、ちょっと大変です!蟹を一生懸命食べていると、ラーメンがのびてしまう。
他にも美味しい海の幸が山のように乗っかっているんで、さすがに子供達は食べきれませんでした。
まっ!しかし、皆さん満腹&満足になり、苦しい!・・・う〜苦しい!といいながら、次の目的地!網走市内にある現在現役の囚人がいるという?「網走刑務所」 へ向かった。


網走刑務所

現在、現役の 「網走刑務所」 は観光出来る様になってはいますが、見学出来るのは周りの塀と門、それと施設のごく一部に限られている。
所内の物品販売店では現在服役中の囚人達が日々の作業で作った家具や木彫品など素晴らしい出来栄えの作品がたくさん展示陳列されていて、それらが格安の値段で売られているのには驚いた。
また、この刑務所には昔の様に重罪犯はいないようで、場内を囚人も普通に歩いているらしい。
案内のおじさんが 「黄色いヘルメットをかぶって仕事をしている人(囚人)には、カメラを向けないで下さい。フイルムは抜かれてしまいます。」 と注意された。

ここが、現役の網走刑務所です。

それ以来、黄色いヘルメットをかぶって仕事をしている人を見かけると、ついカメラを隠してしまう癖がついてしまった。(ちょっと大袈裟かな!)


涙をのんで知床半島をパス!

ここでちょっと、今日とこれからのコースについて相談です。
無線が車に付いていると本当に便利だ!走りながらでもいろんな打ち合わせが出来てしまう。大倉さんから 「予定より少し遅れているので、これから向かうことになっている知床半島はパスしたらどうか?」 という意見が出ました。

「道路は半島の真中までしかないんでしょ?どうせ半分しか行けないんだから、行きたいよね!」 って女房がいっていたが、いろいろ話し合った結果!涙を飲んで!!ショートカットする事に決定した。( T  T )

これでコースの一日半分ぐらいは楽になる予定だが、本来の予定より大分遅れが出ていたので、これで少しはこれからの日程に余裕が出来たことと思う。だが、知床〜♪の〜岬に〜♪・・・ざんねん!・・・


小清水原生花園・斜里町・知床半島・野付半島・標津町

国道244号線の知床半島に向かう途中の左側に 「小清水原生花園」 という観光ポイントがあるんですが、ここは寄らなくてもよかったです。
時期的なものかもしれませんが、茅ヶ崎海岸(神奈川県)の砂浜とそれほど変わらない。
4台のキャラバン隊は、斜里町から国道334号線の彼方、知床半島に手を振って別れを告げ、国道244号線(野付街道)知床半島の根元を横切って野付半島の付け根の標津町へと入ってきた。
気を取り直して、国道沿いを今日のキャンプ地を探しながら走っていると、珍しく銭湯が有りました。「先ずは、一風呂(ひとっぷろ)行くか!」 と、時間に余裕がある!
番台のおじさんに 「この辺でキャンプの出来そうなところはありませんか?」 と聞くと、何と!このおじさんは、「俺は、キャンプ場も経営しているんだぞ!」 というではあーりませんか。
ほてった頭の汗を拭き拭き早速みんなで行ってみることにしたが、これまで北海道のキャンプ場では何度も懲りている。みんな自分の目で確かめるまでは、安心できない。


8月4日 野付半島(泊) : 「野付風連道立自然公園尾岱沼青少年旅行村」

そこは、晴れてさえいれば 「野付半島が一望できる素晴らしいキャンプ場?」 らしい、通常はテントキャンパーだけしか入れないんだそうだが、「銭湯のおじさんの紹介だ!」 といって強引に入場させてもらった。
それにしても長ーい名前だ!これでも前の方はまだ省略している。
正式には「野付半島風連湖北海道道立自然公園尾岱沼青少年旅行村」 多分?だろうと思うがどうだろう。
それともう一つ、面白い事にここのキャンプサイトは、歩いていると地面がポヨンポヨンと揺れたり、ヴァウンヴァウンと弾んだりする。
念のためいうが、私の体重のせいではない、子どもが歩いても揺れる。これでじゃあ地面に寝る事に慣れていないテントキャンパーは、よく眠れないのではないだろうか。

野付半島にやって来ました。

しかし、先程 「野付半島が一望できる素晴らしいキャンプ場」 らしい!と言いましたが、この辺りは物凄く霧が濃く、地元の人に聞くと 「海霧」 というんだそうで、夏場はずーっとこんな空なんだそうだ。
何か頭の中までボーとなりそうに霧が濃い。
「こんな時は、うまい酒でもガーッと飲んで、今日は早めに眠ることにしようぜぇ〜!」 などと言いながら、何かにつけて良く飲むメンバーだった。
左の写真は、御墓ではありません。「野付半島」 と書いてあります。
明日はきっと霧が晴れて、いい日になってくれるだろう。 (-.-) Z zz ・・・
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