すぐ側には阿寒湖を観光する遊覧船の乗り場がある。
折角だからとみんなで写真を撮ったり撮られたり観光客をしていると、気の良さそうなおばさんが「アイヌの衣装は、いががですかー!」 と、ニコニコと愛想笑いをしながら近づいて来た。
どうやら阿寒湖観光の記念写真用に衣装を貸し出しているらしい。
女性達はみんな大乗り気で、「ピーチク、パーチク」 いいながら着替えをして、子供たちと一緒になって何枚も取替え引き換え楽しそうに写真を撮っていた。
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何故か?やけに似合っているのが、不思議だ。ご先祖様がこちらの出身かな?・・・(^_-)-☆
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阿寒湖は、マリモの生息する湖としてよく知られているが、天然記念物?であるマリモが、何と!お土産用にも売っているのにはびっくりした。『 へぇ〜!いいねー・・・』
と、子供にせがまれたふり (本当は自分も欲しかった) をして、直径5〜6cmの物を二つ手に入れた。
そういえば、同じく天然記念物?であるはずのあのキタキツネでさえ買おう (飼おう) と思えば内緒で (5万円ぐらいで) 譲ってもらえるそうだ。
どちらもお土産や観光用に養殖をしている物なので、法的には問題ない!といっている。
メンバーの中には本気で北キツネの子犬いや子狐を連れて帰ろうと思った人もいたほどで、キチンと手入れがされとてもかわいい北キツネがお土産屋さんの店先に客寄せのために小犬のように繋がれていた。
ゆっくりとお土産屋さんを冷やかしてまわり、久し振りに町の食堂でみんなでおいしい食事をゆっくりして、「それじゃーそろそろ行くか〜!」 と、先程ぶらぶらしている時に見付けた町の銭湯(温泉)へ出掛けることにした。
日程に余裕があるということは実にの〜んびりできる。
手足を伸ばしてゆっくり温泉に入り、奥様連中は併設のコインランドリーで洗濯まで済ませる事が出来た。
● アイヌ コタン

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昼間から温泉に入り、湯上がりのほてった体でフーフーいいながら10分ほど商店街を歩いて行くと、何やらよく西部劇に出てくるインディアン村を思わせるような
「アイヌ コタン」 という所に入ってきた。
「アイヌ コタン」 という部落の中は、先程の阿寒湖畔のお土産屋さんと違い、間口の狭いアイヌの民芸品店がずらりと並び、多くの店先では木彫りの実演もしている。
すぐそばのアイヌ観光センター (わらで出来た劇場?見世物小屋) ではアイヌ衣装に着飾ったメノコ達のアイヌ踊りも見られるようになっている。
ここは、折角なので、全員で見物しに行こう!と思う。
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気さくで愛嬌のいい兄さんのいる店で、今回の観光記念にとウトマンニポポという木彫り (夫婦円満の腕を組んだ格好の夫婦人形) を買ったんですが、ここの店先には先程有料で借りたのと同じようなアイヌの衣装が山ほど置いてあり、なんと!『
写真を撮る方は、ご自由にどうぞ!』 と札が下がっている。
教訓!観光地では一通り見て廻るまで、お金は出すな、使うな!!
● 雌阿寒温泉・オンネトー
さて、物珍しさも手伝って阿寒湖では随分長居をしてしまったが、キャンプするにはまだ大分時間が早いので、今日はもう少し先まで足を伸ばしてみることにする。
阿寒湖から足寄に向かって森の中を気持ちの良く走れる国道240号を10分程走ると雌阿寒温泉郷へと入ってきた。
どうやら、『 オンネトー』 と看板の出ている道があるが、10分程奥へ入ると小さな湖に突き当たって行き止まりになっているようだ。
大して時間が掛からないので一応チェックに寄ってみたが、このオンネトーという湖は酸性が強いため、魚などの生き物は殆どいないそうだ。
湖畔には宿泊施設施設は無くキャンプ場が一件あるだけで、念の為にチェックを入れてみたがここもオートキャンプは全面禁止という変なキャンプ場になっている。
キャンプ場の係りの人が 「キャンピングカーならその辺の空き地でキャンプしても大丈夫ですよ!」 といってくれたので、突き当りの広い空き地の隅の一角を借りてキャンプすることにした。
そうと決まれば準備は早い。まもなく暗くなるので、もうここに尋ねて来る人もいないだろうとキャンプの準備に入った。
早速、夕食の準備に取り掛かった。
本日はスペシャルメニューで、鮭のムニエル&チャンチャン焼きをする。
先程、阿寒湖町のスーパーで仕入れた生きの良さそうな生鮭をみんなでワイワイいいながら、あっという間に料理してしまった。
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「バターはケチらずにたっぷり入れて、焼くもんだぞ!」
「隠し味に醤油をチョッとねー!」 「仕上げに白ワインを入れて、少し蒸し焼きにするんだー!」
「ウーン!これはうまいね〜!」 これぞ、まさに、大いなる北海道の醍醐味である。
なんちゃって、誰だ!ただの塩鮭の方が美味い!って言ったのは!?
● 8月7日 滝の湯温泉・奮戦(噴泉)記 オンネトー(泊)
大いなる北海道の醍醐味といえば湖ばかりが主役じゃくて、山や温泉もその代表といえるでしょう。
ここオンネトーにも、「滝の湯」という素晴らしい温泉がある。
そうだ。いや、そう「あった!」という方が正しいだろう。
明るい内から早目に取った夕食の後、空き地の向こうに「雌阿寒岳への登山道入り口、滝の湯まで30分!」と書いてある立て札を遊んでいた子供達が見つけてきた。
相談の結果、「行ってみよう!」ということになったが、都会者の我々にはあまり経験のない (チョット腰が引ける) 鼻をつままれても分からない様な真っ暗な夜道だけに、心配で二手に分かれて行くことにした。
先ずは、先発隊に山田氏、日下氏、そして私と3人でランタンを片手に真っ暗闇の登山道を登っていった。
途中、後発の女・子供組と無線で連絡を取り合いながら30分程山道を登って行くと高さ15メートルぐらいはあるだろうか、岩棚から暖かい温泉が2本の滝となってゴーゴーと落ち込んでいる場所に出てきた。
なにせ暗いので良く分からないが、多分2〜30人は入れそうなまるで滝壷のように大きな露天風呂があった。「ヤッター!ココダー!ココダー!」と、その辺の石の上に服を脱いで、三人で「ザッブーン!!」と、飛び込んだ。
「ちょっとぬるいけど、いい気分どぇーす!早くみんなおいでー!」と、持ってきた缶ビールをあけて一杯やりながら後発組にハンディー無線で連絡した。
「しかし、本当にぬるいね〜・・・山田さんの横・・・ほらっ!小さな魚が泳いでるよ〜!」と、・・・?
・・・その時・・・?・・・なにやら遠くの方から人の話し声が聞こえてきた。
やがてその声はだんだん大きくなり、我々の入っている露天風呂のすぐ横から若い人がぞろぞろと歩いてきた。
そして一言いった!
「えぇ〜!そこに入っちゃったんですか〜?そこじゃ〜・・・ぬるい?でしょう。」
「温泉は、そこじゃなくてぇ〜!、私達が下って来た道上、
そこの滝の上が温泉になっているんですよー!」だって!・・・・ ^_^;
「何!まだ上に温泉があるのか?って」 真っ暗だったのでよく分からずに、道はここで行き止まりだとばっかり思い込んでいたが、更にこの滝の横を登って行く道があるらしい。
急いで脱いだ服を持って、裸のまま斜面を登ってみた。すると、滝の上にはちゃんと天然の岩風呂、露天風呂があるではないか。しかも、ここには更衣室までちゃんとある。
それじゃーさっきまで入っていた露天風呂は、ここから溢れ出したお湯がただ流れ落ちていた所?、本当は岩風呂じゃなくてただの池、いや、滝壷だったのかい?ガーン!トホホ・・・アー恥ずかしい!どおりで魚が泳いでいると思った。
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「温泉には更衣室もあるし、ここならみんなで入れるよー!!」
てな訳でこの温泉は即、我がクラブ専用の貸し切り温泉となり、4家族全員で腰にタオルを巻いてドッボーン!!と、勿論!皆家族みたいなもんで、混浴です。
恥ずかしかったり気持ち良かったりと、みんなで親睦を深めた思い出に残るオンネトーでした。
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