● AM08:00(豊浦町)⇒ 昨夜は、海と緑と太陽の町「道の駅:とようら」に、お世話になりました。
JR室蘭本線と道央自動車道に挟まれた国道37号線(胆振国道)沿いにある「道の駅:豊浦」は、少し先の洞爺湖町から国道230号を左折し、トンネルを抜ければ直ぐに「洞爺湖」に突き当たるという好立地の場所にあります。
そのため、夜間や深夜でも休憩やトイレなどの需要が多いだろうと、私達は道の駅の裏側に車中泊の場所を定めたのですが、それでも結構騒がしかったです。
この道の駅は、車中泊には不向きでした。簡単な朝食を済ませ、本日は早めに出発します。
● AM08:30(洞爺湖町)⇒ ここは絶景が自慢!という、洞爺湖畔に立つ「とうや水の駅」 です。
その国道230号を左折し、トンネルを抜けた突き当りの「洞爺湖」を、今日は時計回りにひと回りまわろうと思います。先ずは国道230号(洞爺国道)で西側の湖畔に出て直ぐに、少し狭いですが景色抜群の周回道路に入ります。
「洞爺湖」には湖の中心に中島という大小三つ程の島があり、こちらにももう一つ陸続きの小島がありました。
その島には聖徳太子を祀った二重の塔 「浮見堂」 があります。
そして、その少し先、洞爺湖町の役場などがある賑やかな湖の北側の町にやってきましたが、ここにはいわゆる陸の道の駅の様な役割と機能を持った「とうや水の駅」があります。
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この上下の写真がその「とうや水の駅」なんですが、ここには自由に使える桟橋があり、一人の青年が古いジープの屋根にカヤックを積んできて「洞爺湖」にそっと降ろしました。
「いい趣味ですね〜!」って言ったら、「ちょっと乗ってみませんか?」って、誘われちゃいました。
いや〜!自転車もそうですが、カヤックでもカヌーでも、バイクでもドローでもそうですが、北海道に来る時は持っている遊び道具は家に残さず全部積んで来ないと絶対後悔しますね。…(^_^)V
なお、この少し先に「水辺の里財田キャンプ場」というキャンピングカーでも利用できる素晴らしいオートキャンプ場があります。本日、我が家は利用しませんでしたが気持ち良さそうですので、参考までにリンクを張っておきます。
時計回りにぐるっとひと回りした「洞爺湖」の南側には30年前にキャンプした懐かしい思い出の「昭和新山・有珠山ロープウェイ・熊牧場などの観光地」がありますが、今回は行きません。
● AM09:30(伊達市)⇒ ここが、噂の「道の駅:だて歴史の杜」です。
下の写真をご覧頂くとお分かりの様に、この道の駅はまるで城址公園の様な雰囲気が漂います。
施設もゆったりと広い敷地に造られていて、道の駅の駅舎を始め、「だて歴史の杜総合公園」「カルチャーセンター」「総合体育館」「図書館」そして歴史的な保存物として「旧三戸部家住宅」「伊達市開拓記念館」「宮尾登美子文学記念館」等々、ここには数々の施設が広い敷地の中に点在しています。
明治維新でこの地に追いやられた伊達家の方々が、どんな思いで開拓の礎を築いたのか!と、果てしない歴史の現実に思いをめぐらせてしまいますが、現在のこの町の発展した姿を見たら、先人達は決して「自分達は間違ってなかった!無駄なことはしてなかった!」と、思ってくれるでしょう。
この道の駅には2〜3キロの離れた所に「伊達温泉」もありますし、隣接して「びっくりドンキー」や「しまむら」などもありますので、この辺りには衣食住の全てが揃ってます。観光の起点や車中泊にはとても便利ですね。
● AM10:50(室蘭市)⇒ 素晴らしい眺望の「白鳥湾展望台」です。
「道の駅:だて歴史の杜」を出て、伊達の町から東へJR室蘭本線と道央自動車に挟まれた国道37号線(胆振国道)を進むと、旅のルートはやがて室蘭市に入り、白鳥台という小高い丘にダラダラ登り始めます。
この登り坂の途中に下の写真の「白鳥湾展望台」があります。
ここは、室蘭市の観光名所「白鳥大橋」のビューポイントとして知られている「白鳥湾展望台」ですが、まるで「道の駅」の様にレストハウスや売店、24時間使えるトイレもあり、広い駐車場から少し階段を上った場所にここのメイン施設の鉄骨2階建ての展望台があります。
夕暮れ時には巨大な「白鳥大橋」が赤く染まり、工場や石油コンビナートの夜景も望める絶好のビュースポットとなっているそうです。
展望台に登るとすぐ下にはJXエネルギーの巨大な石油コンビナートがあり、その向こうに絵鞆湾とも室蘭湾とも白鳥湾とも言われている湾をまたぐ「白鳥大橋」が見えます。
全長1380m、主塔の高さ140m の巨大な吊り橋は、東日本では最大とされ、その「白鳥大橋」をライトアップするイルミネーションは、日没から深夜12時まで風力発電によって点灯されているそうです。
● AM11:20(室蘭市)⇒「白鳥大橋」を渡り切ると、「道の駅:みたら室蘭」に出ます。
「白鳥湾展望台」で眺望を楽しんだ後、国道沿いにある「元南部藩室蘭陣屋跡」を過ぎるとルートはそのまま東室蘭方面に行く道と、巨大な「白鳥大橋」に入って行く道とに分かれます。
「白鳥大橋」は通行料が無料の筈で料金所は無い訳ですが、何やらひどく渋滞してます。暫く我慢して並んでいると原因が分かりました。渋滞の原因は道路工事で、冬季に傷んだ舗装のやり替え工事で交互通行になってました。
渋滞をやり過ごし橋を渡り切ると、その高さを調整するためにループ状になった道を一回りして地上に降ります。
そのループから出るとすぐ右側に、上の写真ですがこの橋の工事の詳細を資料展示している みなとオアシス室蘭 「道の駅:みたら室蘭」があります。
まだ午前中なので私達は寄るだけですが、近くには「むろらん温泉ゆらら」やレストラン、スーパーもありますので、キャンピングカーやバンを利用している人、ここは車中泊する方に静かでお勧めです。
上下の写真は「白鳥大橋」を渡って上陸した絵鞆半島の南端にある「室蘭八景」の一つ、「絵鞆岬」です。左上の写真の奥に見える小島は大黒島といい、防波堤で繋がっている様に見えますが、繋がってはいません。
● PM12:00(室蘭市)⇒ こちらは絵鞆半島、「絵鞆岬」の反対側にある「地球岬」です。
どちらも同じ絵鞆岬の南側の両端にある景勝地ですが、先程の「絵鞆岬」の駐車場には会社をさぼって鼻毛を抜きながら昼寝しているサラリーマンが一人居たきりですが、こちらの「地球岬」には観光バスが何台も乗り付けて、大勢の人(中国人)でごった返してます。
どうです?地球が丸く見えますか?「地球岬!」延々14キロも続くという断崖・絶壁の高さは 100m 前後もあり、そのスケールは北海道一だそうです。
カミさんは灯台の方へ降りてみたかったらしいんですが、そこに至る道の入り口には鍵が掛かっていたので、入ることが出来ませんでした。
皆さんも観光地で良く経験することがあると思いますが、平常時でも大きな声でテンションの高いあの国の人は写真を撮っている人の前を平気で横切りますし、撮影スポットに順番に並んでいる人達の前に平気で割り込んで撮影を始めます。
しかも何処でも入り込んだり乗っかったりしますし、恥ずかし気もなく大胆なポーズで何枚も写真を撮り続け、仲間内で撮影会が始まると、なかなかどいてくれません。
● PM14:50(登別市)⇒ 午後はここ、「登別温泉&地獄谷」です。
室蘭の観光を終え、旅のルートは再び東へと向かいますが、国道37号線(胆振国道)はここ室蘭から国道36号線(室蘭街道)となり、JR室蘭本線と道央自動車に寄り添われながら隣町の「登別市」に向かいます。
地図を見るとお分かり頂けますが、JR室蘭本線の「室蘭駅」から始まって来馬岳の裾野を回り洞爺湖方面に至る山道の道道2号線があります。
その道道2号線が始まって直ぐの所に「登別温泉」や「地獄谷」、「クマ牧場」や「クッタラ湖」方面を迂回する道道350号線がループ状に走ってます。
これからそちらに向かうんですが、我が家の非力なキャンカーではとても「クッタラ湖」までは行けそうにありませんので、地獄谷まで行ったら温泉にでも入って、戻って来ようと思います。

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「地獄谷」は、登別温泉街の北方にある標高 377m の日和山の噴火活動によって出来た爆裂火口跡といわれてますが、直径は 450m、面積 11ha
の広い火口の中にある谷に沿っていくつもの蒸気を噴き上げる噴気口や泡を立てて煮えたぎる池などが、鬼が住んでいるという「地獄谷」の由来になっているそうです。
そして、その「地獄谷」から流れ出る?噴き出る?湧き出す?数種類の温泉が、毎日1万トンも湧き出ているといいます。
この豊富な温泉を地元の旅館やホテル、あるいは公衆浴場で日帰り客も楽しめるというので、早速行ってみることにしましょう。
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登別温泉の「地獄谷」、ここでは修学旅行団体に、行く手を阻まれる! |

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● PM15:30(登別市)⇒ 三者択一の結果、最終便の「熊牧場」見学でした。
本日はもう時間的に切なくなってきてますので、このまま「登別温泉」を楽しむか、大湯沼から湧き出る温泉が流れ込むという「大湯沼川天然足湯」へ行くか、この上の「熊牧場」へロープウェイに乗って行くか三者択一で悩みましたが、時間の掛かる足湯はこれから温泉に入るので諦めて、時間もあまりないので先ずは「熊牧場」へ、そして、それから「登別温泉」へ、ということに決定です。
という訳で、「大湯沼川天然足湯」を諦めて「熊牧場」行きのロープウェイ乗り場までやって来ましたが、駐車場の入り口で料金を取っているおじさんに「4時半頃までだよ〜!急いで!」と言われてしまいました。
勿論、駐車料金は「今日は、もういいよ〜!」って、取られませんでした。ラッキー!
ロープウェイの料金は一人¥2592円、駐車場の方は負けてもらいましたが、少々いいお値段ですね。
時間がないのでロープウェイ乗り場でもなんとも忙しい、向こうでゴンドラの乗り降りの世話をするおじさんが、「急いで〜!こっち!こっち!」と手招きをしています。
ロープウェイに乗ってしまえばもう安心、景色を楽しむ余裕も出てきます。30年前にこちらに来た時は先程パスした「昭和新山の熊牧場」に行ってから山頂を目指して「有珠山のロープウェイ」に乗りましたが、こちら登別ではその逆で、山の頂上に「熊牧場」があります。
ロープウエイを降りても熊牧場内の見学順路が良く分かりません。
時間がないのであたふたしてしまいますが、先ずは「熊博物館」から「クッタラ湖展望台」と見学し、イベントやショーの類はもう終わってしまったようなので、熊山神社を参拝して熊牧場の方へ向かいます。
熊牧場には、第一牧場(オス専用)と第二牧場(メス専用)とがあり、第一牧場の方には「人間の檻」が用意されています。東アジア最大の肉食動物と言われているヒグマの迫力は、凄いです。
森でこの熊に出会ったら、絶対に観念してしまいます。ぜひガラス越しに近くでご覧ください。
下の写真は可愛い子熊達専用の檻ですが、大人に成長するとどんなに凶暴な動物でも子供の頃は可愛いですね。
という訳で、最後に「ユーカラの里」というアイヌコタンにもお邪魔しましたが、おじさんと彫刻の事やや鹿の角の加工の話などをしている内に場内に 閉園の合図でしょう「蛍の光」が鳴り出しました。
店を閉めるというアイヌの民族衣装を着たおじさんやおばさんたちと一緒に山頂駅に向かい、ロープウェイで再び駐車場まで降りてきました。
お土産売り場やレストランはもう、カーテンが締まりもう誰もいません。平日はこんなものですか…(^_^)V
● PM17:30(登別市)⇒ 再度温泉街に戻り、お愉しみは「登別温泉:さぎり湯」です。
駐車場のおじさんに「登別に日帰り温泉か公衆浴場がありますか?」と聞くと、「いい温泉があるよ!」って自慢たっぷりに教えてくれましたので、「登別温泉:さぎり湯」非常に楽しみです。
100年前に遡るというその登別温泉の歴史は、この温泉に惚れ込んだ一人の男のが温泉場と登別の町とを結ぶ鉄道馬車を開通させたことから始まるという。壮大な物語です。
追い立てられる様にロープウェイに押し込まれ、「熊牧場」から登別の温泉街に降りて来て、教えて貰った温泉の前の駐車場にキャンカーを止めましたが、ご覧の様にここは少し狭いです。
私のキャンカーより大きな車にお乗りの方は、もう少し下側に大きな駐車場がありますので、そちらへどうぞ!肝心な「登別温泉:さぎり湯」ですが、今回の北海道の旅行日程で入った温泉の中でも、忘れられない珍しい温泉でした。
通常、幾つかある浴槽はぬるい温度と熱い温度に分かれていたり、電気風呂や薬草風呂のあるところもあります。ですがここ「さぎり湯」では浴槽毎に泉質が違うんです。
うる覚えで申し訳ないんですが、硫黄成分のある良く言うところの皮膚病に効くという温泉や、目に良いという明礬泉の湯などがありました。一回の入浴でこれだけの効能があるんですから、温泉好きにはたまりませんね。
ご機嫌でお勧めの「登別温泉:さぎり湯」は、 ★★★★★
● PM18:00(苫小牧市)⇒ 今夜は久しぶりに「道央自動車道の樽前SA」で、車中泊です。
帰りがけ、「登別伊達時代村」という案内看板を発見しましたが、ここは「日光江戸村」と同じ様な施設なんでしょうね。私こういう所が大好きで行きたかったんですが、残念ながら本日はもう時間切れで終了になってしまいました。次回またチャンスがあれば伺いますね。…(^_^)V
明日は「支笏湖」を観光する予定なんで、この辺りで車中泊したいんですが、ここから「支笏湖」の間に道の駅はありません。地図を見ると公園やキャンプ場など何か所か宿泊地候補の場所はありますが、今日はもう宿泊する場所を探す気力がなくなりました。
すぐ近くの登別東インターから道央自動車道に入った所に「樽前SA」がありますので、今日はそちらで車中泊することにしました。
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