● AM08:00(中札内村)⇒「札内川園地キャンプ場」お世話になりました。
昨日、「日高山脈山岳センター」の管理人さんに宿泊のお願いをする時、「ひょっとして、熊が出たりすることは無いですよね?」って聞いたら、「今迄は無かったですが、こういう所ですから絶対に無い!とは言えませんし、野生の小動物は良く来ますよ!」って、言ってました。
予約も利用料金も要らないという「札内川園地キャンプ場」ですが、この時期は未だ垣根や植栽の手入れが終わっていない様で、朝早くから杭を打ち込んだりしている音やのこぎりを引いている音がしています。
これからの時期、たくさんのキャンパーが来るんでしょうね。久しぶりにキャンプらしいキャンプを楽しみました。札内川園地のすたっふぅ〜!の皆様、ありがとうございました。
● AM09:00 (中札内村)⇒ ここで行き止まり、「札内川ダム:十勝リュータン湖」です。
下の写真は「札内川園地」から少し上流にある 「札内川下流ダム公園」からダムを見上げた写真です。
ここにも整備された駐車場やトイレがありますので車中泊は可能ですが、夕べ宿泊した「札内川園地キャンプ場」よりも山が深いですから、毎年2〜3例の目撃があり、熊が絶対出ないとは言えませんので、ご注意下さい。
右上の写真、ここより下流域の川は自然のままの様子で、泳いでいる魚たちが目視出来るほどたくさんいます。
道道111号は、現在この「札内川ダム:十勝リュータン湖」迄登って来ると、これより先の一般車の通行は禁止になってます。このルートの先は行かれませんが、地図を見るとピラトミ山の山麓に続き、六本のトンネルを抜けると更にあと三っつのダムがあるようです。
● AM10:30(広尾町)⇒ 国道336号(黄金道路)ここが、「フンベの滝」です。
お世話になった 「中札内村」 を後にして道道111号を少し戻り、中札内郵便局のある交差点を右折して道道55号に乗り換えます。道道55号の大樹町交差点で国道236号に出たら、ここを右折します。
左折方向には昨日行き損なってしまった「道の駅:虫類」を始めとす「ナウマン公園」地区がありますが、ここは次回来た時のお楽しみということにしておきましょう。
大樹町で国道236号を右折すると、宇宙開発を頑張るホリエモンで名を知られた「道の駅:コスモール大樹」がここにあります。この道の駅は大きなショッピングモールも併設してますので、キャンプや日常生活に必要なあらゆる生活用品が全て揃えられます。
国道236号はそのまま走っていると「豊似」の町で右に折れ、「襟裳岬」をバイパスして日高・浦河方面へ向かってしまいますので、旅のルートは海岸線の国道336号に入ります。
この広尾の町でナウマン国道から黄金国道と通り名を変えて、いよいよ今回の旅の最終観光地「襟裳岬」に向かいます。
上下の写真はその「襟裳岬」に向かう国道336号(黄金道路)です。「フンベの滝」は広尾町からそんな黄金国道を5分ほど走った道路沿いに普通に存在する凄い滝です。北海道に来てから見た滝、これで何本目でしょう。どれも見惚れてしまうほど美しいんですから、飽きないですね。
● AM11:30(えりも町)⇒ とうとうやって来てしまいました。ここが、「襟裳岬」 です。
国道336号(黄金道路)、「フンベの滝」からは、昆布漁の狭い漁師町をトンネルでどんどんバイパスして走らせてくれます。本日は強い横風で車がフラつくので、トンネルは非常に助かります。
国道336号(黄金道路)は、そのままボーっと走っていると庶野の町で「襟裳岬」を大きく迂回して、国道336号(襟裳国道)と名を変えて先のえりもの町の方へ向かってしまうので、ここからは岬巡りの道道34号に入ります。
道は舗装もされていて狭くありませんし快適なんですが、前を走っている車がいけません。
我が家の前を走っているのは小型のレンタカーなんですが、50キロぐらいで走っていたかと思うと急に30キロに速度が落ちたり、左に寄ったので止まるのかな?と思ったら再び走り出したりと、ドライバーはおばさんか?外国人か?分かりませんが、とにかく自分勝手な運転で、後ろが非常に走り難いんです。
「やんなっちゃうな〜!左に寄ってくれないかな〜!」と思いつつ、とうとう「襟裳岬」の駐車場まで突き合わされて、辿り着きました。「襟裳岬」の駐車場に着いたのでその迷惑運転の車から降りてきた人を見ると、普通のお兄ちゃんの一人乗りだったんです。
ただ運転が下手くそなのか?、自分勝手なだけなのか?外国人旅行者なのか?は、判断できません。「世の中には色んな人がいるからな〜!」と、振り向いたその人の顔を見てビックリ!髭が顔じゅう覆っている…"(-""-)"
何も無い春♪と、歌に唄われた「襟裳岬」にやってきましたが、何もないどころかここには結構色々有ります。
水平線から陽が昇り、水平線に陽が落ちるという「襟裳岬」の半地下に「風の館」という真新しい観光施設がありますが、先ずはここから観てゆくことにしましょう。
岬の先端にある灯台の光の邪魔をしない様にとの設計で作られたという地下二階建てのこの施設は、入場するとすぐに岬に向かって全面ガラス張りの展望所があり、そこからの眺望に圧倒されます。
約600頭のゼニガタアザラシが一年を通して生息しているという目の前の岩場に双眼鏡が向けられていて、案内をしているお姉さんが慣れた手つきで双眼鏡を操作して、岩場にいるアザラシを探してくれ、「どうぞ〜!」と、観光客に見せてくれます。
他にも襟裳岬や町の四季を20分の映画にして見せてくれるシアターや、とにかく風が強い襟裳岬、これくらいの風は普通に吹くという風速 25m の風が体験できるコーナーなどがあって、観光客を楽しませてくれます。
ちょうど団体客がいない時間帯だったため、どのコーナーもカミさんと二人で貸し切りでした。あの髭もじゃは何処へ行ったんでしょう。"(-""-)"
日本の灯台50選にも選ばれたという、美しい白亜の灯台!「襟裳岬:風の館」から岬の先端に向かう遊歩道がず〜っと伸びてますので、行ける所まで行ってみましょうか。
右上の写真の奥に見えるが、先程行った「風の館」ですが、まるでサンダーバードの基地の様です。
「襟裳岬」は、アイヌ語のオンネエンルムが語源と言われていますが、大きく突き出た所とか、ネズミ型の岬だとか諸説あるらしい。看板に「襟裳岬突端」とありますが、良く見ると先端までもう少しあります。…(^_^)
東南が上?の標識、モノは見方と言う事!解説は要らないですね。襟裳岬の素晴らしい景色をお楽しみください。 |
● PM12:30(えりも町)⇒ 昼食は「えりも岬観光センター」で、頂きます。
岬を一回り歩いたらお腹が空きましたね。
食堂は駐車所の目の前に「えりも岬観光センター」がありますから、他に選択肢はありません。カミさんは「つぶ貝定食」で、私は「襟裳岬定食」を注文しました。
しかし、これが失敗で、まっ「つぶ貝定食」はそのままですから想像通りですが、私が注文した「襟裳岬定食」は、季節物のお刺身の盛り合わせだろうと、てっきり思っていたんで「何の定食ですか?」とは聞きませんでした。
しかし、出てきたのが右下の写真です。
ブリの塩漬けを焼いた物ですが、照り焼きなら好物なんですが、塩漬けのブリは初めてでしたし、私の好みではありませんでした。それなりの値段だっただけにガッカリ!…ちょっと残念でした。
これなら同じ値段で食べられる「お寿司の盛り合わせ」の方が良かったです。
● PM15:00(様似町)⇒ ここは、「親子岩ふれあいビーチキャンプ場」です。
「襟裳岬」の観光は最後の残念な食事で終えまして、お土産を少々買い足して後にしました。岬巡りのルートは、道道34号からえりもの町に入ると、再び国道336号(襟裳国道)に戻ります。
そういえば、顔中髭だらけのあのお兄さんには最後までお目に掛かれませんでした。?
旅のルートは、ここから苫小牧に向け、一路西向きに変わります。下の写真はその途中にある「様似町」の「親子岩ふれあいビーチキャンプ場」ですが、ここは有料のキャンプ場にもなってます。
真夏には海水浴場になるみたいですが、まるで浄土ヶ浜!ご覧の様に景色の素晴らしい所です。今日は風も無いみたいなのでキャンプしてもいいんですが、まだシーズン前の様で入れません。クローズです。
● PM15:30(浦河町)⇒ この地も今回の旅の目的の一つ! ”絵笛” 実は私、ここに来たかったんです。
旅のルート国道336号(襟裳国道)は、日高本線に合流するといよいよ浦河町に入ってきました。この町で広尾から襟裳をバイパスして来た国道236号に合流すると、国道番号が235号に代わり、海岸線を苫小牧に向かいます。
何故この地に来たかったのか?というと、私は特に競馬が趣味とか馬が好きとかいうのではなく、先日読み終えた一冊の小説の舞台になったこの浦河の町が、いったいどんな所なのか実際にその空気とスケールを感じてみたかったから、なんです。
白川道さんの小説「天国への階段」、小説の内容をざっと紹介させて頂きますと、・・・
話の舞台はここ北海道のサラブレットの故郷、浦河町の絵笛から始まります。
父親のやっていた小さな牧場を騙し取られ、そのことを苦にした父親が自殺に追い込まれ、愛していた女性(騙し取られた人の娘)にも裏切られた主人公の男が復讐するために26年かけて実業家となり、復讐を始めるという物語です。
我が故郷の東京大田区も蒲田から平和島、そして大森海岸や立会川と京浜急行線沿線の駅周辺の町が話の舞台に登場します。
もう一つ私の興味を引いたのは、話の途中に主役の二人がレコードをやり取りする場面があるのですが、それが下の写真、もう既に廃線になってますが ”絵笛の駅” なんです。
このレコードがイギリスの人気ロックグループ「レッドツェッペリン」の [ STAIRWAY TO HEAVEN ] この曲の前奏も好きなんですが、つまり、この小説の題名にもなっているのが「天国への階段」ということなんです。
テレビドラマにもなっているのでご覧になった方もいると思いますが、小説の方が私は好きです。
ここに来てこの地に立っても凡人の私には恋愛のれの字も浮かびません。役者の演技も素晴らしいですが、その原作を描く小説家の想像力や創作力というのは凄いですね。
● PM18:00(新ひだか町)⇒ 本日はここ「道の駅:みついし」で、温泉も車中泊もお世話になります。
私の個人的な趣味の世界のために、「絵笛の駅」はあっちだこっちだと探してカミさんに無駄な時間を付き合わせてしまい、だいぶ時間をとってしまいました。お陰様で気が済みましたので先に進みましょう。
日高幌別で国道番号が235号に代わると、通り名も浦河国道と変わります。
「道の駅:みついし」は、そんな浦河町から元浦川を渡り、新ひだか町に少し入った国道沿いにあり、「みついし昆布温泉:蔵三」や コミュニティセンターの「新ひだか町みついし活性化センター」、「三石海浜公園オートキャンプ場」などを併設しているとても大きくてとても広〜い施設です。
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